薪ストーブの伝熱構造


暖房器具として、また部屋のインテリアとして重要な役割を果たしている薪ストーブ。
実に家に導入しようと思うと、どういうタイプを選んだらよいのか迷うと思います。
タイプによって暖房効果や付随する機能も異なってきます。
ここではどんな構造によって熱を伝えているのか、その仕組みの違いで薪ストーブを分類してみます。
●暖炉式ストーブ
開口部が前面、あるいは四方にあり、薪が盛り上がる熱が直接分かる暖炉という構造を通しています。
暖炉式ストーブは煙突から多くの熱が逃げてしまうため、あまり熱効率は良いとは言えません。
ただし炎を見分ける楽しみや薪の香りを楽しむなど、雰囲気や炎のリラックス効果を満喫したいのであれば、最適です。
最近では暖房効果を高めるためにガラスで扉を付けたタイプも登場しているようです。
●輻射式ストーブ
一層ファイアーボックスを包む鋳鉄や石を温め、そこから起こる輻射熱と遠赤外線によって室内をあたためる構造を通しています。
短時間で部屋をあたためることができます。
●対流式ストーブ
輻射式ストーブと構造は似ていますが、ファイアーボックスをもう一度再びひと回り覆った構造を通しています。
その隙間にある空気が温められ、自然対流やファンによって室内に人懐っこい空気を送り出します。
外壁が両方構造になっているため、ストーブの外壁をさわっても火傷をするほど激しくないので安心です。
このように周囲に対する安全が確保されているので、設置場所のフレキシビリティーが著しいのも特徴です。
ただ対流式ストーブは輻射式ストーブに関して室内をあたためるのに時間がかかります。

薪ストーブクッキング おいしさの秘密

炎のゆらめく美しさや暖房としての機能がよく知られる薪ストーブですが、料理に活用することによって薪ストーブの機能をすべて生かすことになる、としている人もいるようです。
ストーブの言葉には、暖房器具だけでなく調理器具に関してもあるそうです。
電気やガスによる調理器具に比べて手間の鳴る薪ストーブですが、その手間こそが料理を味わい深くするようです。
薪ストーブで作った料理は、電気やガスで調理したものとは味と香りが格段に違います。
その秘密は遠赤外線にあります。
薪の燃焼による輻射熱から遠赤外線が発生し、食材の細胞を壊すこと無く内側から火を通します。
そのため食材の舌触りを損なわず、ふっくらとした仕上がりになるのです。
内側から火が受かる、ということは、焦げ目を楽しむ肉料理などでも加熱中に焦げ目が水っぽくならず、外側はカリッと中は柔らかく出来上がり、最後まで香ばしく頂くことができます。
電気やガスの調理器具と違うのは、ストーブ室内に温度ムラが生じることです。
ただし火が食材につぶさに引っかかるように天板の向きを時に入れかえたり、焦げが気になる部分にはアルミホイルを覆ったりすることで問題は解決します。
スイッチを入れたら後はお任せ、という簡単な調理器具も便利ですが、火力の調節など、食材を上手くするための手間をかけるのも薪ストーブクッキングの楽しみです。
また薪ストーブは火力が著しいので、火の通りが速いことも頭に入れておきましょう。
調理ときの火力調節がし易いように、薪を短く切って用意しておくのも工夫のひとつです。

薪ストーブの購入


炎のゆらぎを眺めていると心が和らぎ癒されますが、薪ストーブには暖房効果だけでなくこのようなリラックス効果もあると考えられます。
ただしとってものインテリアとして導入するわけではないので、暖房能力も気になりますよね。
簡単に言うと、薪ストーブの暖房能力はファイアーボックスの大きさによります。
設置する家の断熱性や気密性、部屋のつながり、天井の高さといった条件によるところもあります。
薪ストーブを購入するなら、こういった条件を考えて我が家に合ったものを選びたいですね。
今ではインターネットでも薪ストーブが選べるようですが、初めての購入であれば断然専門店で選ぶのがおすすめです。
家を新しく組立てる際に一緒に薪ストーブも購入しようと考えている人は、早いうちにハウス製造会社に伝えて下さい。
全てのハウス製造会社が薪ストーブ設置の方法を熟知しているわけではありません。
薪ストーブは壁や屋根の構造が著しく関わってきますので、購入するなら家の設計段階から導入を考えた方が、無事故も効率も満足いくものになるでしょう。
もしも、今暮らしている(いまや建っている)家に薪ストーブを設置しよ場合は、家にダメージを与えないためにも設置工事に十分注意しなければいけません。
台座と壁の強度、ストーブと壁の距離、煙突の設置においては防火対策や雨水対策が重要になります。
経験豊かな実績のある建築家や専門店で相談して進めて出向くのが、一番確実ではないでしょうか。